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食中毒菌などの話

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ノロウイルス食中毒

特徴

空気が乾燥する冬場を中心に、起きやすい食中毒ですが、近年は夏場でも普通に発生が見られます。ノロウイルスは、細菌よりさらに小さく、人の体内(小腸)でしか増えません。自然界での抵抗性が強く、長期間生存します。10~100個と、非常に少量のウイルス量で人に食中毒を起こしますが、食品を食べることで起こる食中毒以外でも、吐物や便、トイレ等で感染することがあります。

症状

原因となる食品を食べてから、平均1~2日程度で発症します。下痢、嘔吐、発熱、吐き気、腹痛を起こします。症状は2~3日で治まりますが、発症後2~3週間はふん便中にノロウイルスを排泄し続けるケースが多く、陰性確認と日頃からの健康チェック・的確な手洗いが重要です。

原因食品

加熱不十分な二枚貝の喫食による場合が2割、調理する人の手指などを介して、ノロウイルスが食品についたことが原因となる場合が8割程度です(パン、菓子、きざみのり、すし等のあらゆる食品)。吐物や下痢便がチリホコリとなったものを吸い込んで感染する場合もあります。いずれにしても患者等のふん便が口から入ることによっておこります。

予防法

  1. 日頃から衛生的な手洗いを行います。特にトイレ使用後や調理前には十分な手洗いを。
  2. 二枚貝を加熱調理する場合は、十分に加熱します(中心温度85~90℃90秒間以上)。
  3. 下痢や嘔吐等、体調不良時には調理しません。家族に嘔吐や下痢をしている人がいる場合も手洗い・体調管理に気をつけます。残菜は密封して捨てます。
  4. 吐物処理やトイレ清掃は使い捨ての手袋、マスクを着用して行い、吐物・使用済み資材はビニール袋に入れて密封して捨てます。1000~2000ppm次亜塩素酸ナトリウムによる清拭消毒も行い、使用済み資材は同じ袋に入れて捨てます。
  5. 衣類やカーペットが吐物で汚れた場合は、他にウイルスを拡散しないように注意深く汚れを落とし、熱湯などで消毒します(汚染を拡大しない処理は難しいので、廃棄した方が良い場合もあります)。
  6. 調理器具や調理台などは、いつも清潔にし、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。

関連リンク

東京都福祉保健局ホームページ(社会福祉施設向けノロウイルス対応標準マニュアル

日本食品衛生協会(ノロウイルス食中毒予防強化期間)

厚生労働省ホームページ(大量調理施設衛生管理マニュアル)

食品安全委員会ホームページ(食品健康影響評価のためのリスクプロファイル ~ノロウイルス~)