ノロウイルス食中毒を予防するためには、食中毒予防と二次感染対策が重要です。
ノロウイルスは人の腸管内でしか増殖しないので、食中毒予防三原則(つけない、ふやさない、やっつける)の内、「つけない」と「やっつける」が重要になり、更に調理・製造施設に「持ち込まない」ことも重要です。
「つけない」ためには、“手洗い”が特に重要です。人から食材を汚染させないために、外から戻ってきたとき、トイレの後、作業を始める前には丁寧な手洗いを行いましょう(ポスター「食中毒・感染症を防ぐ! 衛生的な手洗い」) 。また、ノロウイルスは、非常に小さく軽いウイルスで、乾燥すると空気中を浮遊します。急な吐き気でトイレに間に合わず、その場でおう吐することが殆どで、吐しゃ物を適切に清掃しないと、ウイルスが浮遊して人の衣服や手に付着して、結果、食材を汚染させてしまいます。吐しゃ物の清掃についても十分な注意が必要となります。
「やっつける」ためには、加熱が最も確実な方法です。食材の中心部まで十分に加熱するよう心掛けましょう。
また、調理施設等に「持ち込まない」ためには、調理従事者の健康管理を行い、下痢などの症状がある方は、直接食品に触れる作業は行わないようにしましょう。