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第62回 食品衛生指導員全国大会 開催のご報告

食品衛生指導員活動優秀支部・支所表彰

年間を通じた食品衛生普及啓発活動において、模範となりかつ顕著な活動を実施した支部・支所の食品衛生指導員による活動について「食品衛生指導員活動優秀支部・支所」として表彰しております。

本年度は、以下の7つの食品衛生協会が受賞され、第62回食品衛生指導員全国大会において表彰状・副賞が授与されました。表彰された活動内容の一部をご紹介いたします。

 

○ 茨城県支部 ひたちなか支所
 聞いて、見て、チェックしてびっくり!ぼくのあなたの手の汚れ!

 コロナ禍のもと、民間の児童施設(幼児~15才)において、正しい手洗いの知識を身につけ、皆で室内の活動を安心して過ごせるように、手洗いマイスターによる手洗い指導を行いました。

 一番幼い子から中学生まで参加者全員が興味をもって参加できるよう、綿つきベレー帽(石鹸の泡)の手洗いマイスターが進行役として登場するなど、楽しく正しい手洗いを学べるよう工夫をこらしました。

 児童同士が協力して助け合うことができ、終了後には、手洗い教室修了証書・メダルワッペン・ヒマワリうちわ(折り紙で手作り)等を渡し、手洗いミニマイスターとして正しい手洗いの普及にこれからも活動いただけることとなりました。

 

○ 愛知県支部 豊橋支所
 HACCP浸透への取り組み ~誰も取りこぼさないHACCP指導・研修~

 指導員を対象にHACCP推進相談員の資格取得のための研修会を開催し、72名の指導員が資格を取得しました。

 HACCP推進相談員となった指導員は「HACCP推進相談員」の腕章をつけ、会員施設でのふき取り検査や、巡回指導時に記録表の確認等HACCPの推進、定着指導を行いました。

 各組合においても独自に工夫を凝らした取り組みを行いました。

 平易な管理ファイルを使用し、継続的な取り組みをすることで誰も取りこぼさない浸透を図りました。

 

○ 京都府支部 福知山市支所
 手洗い徹底!10項目+1(ワン)」

 衛生的な手洗い手順の10項目と食育をプラスした活動として、福知山市連合婦人会との連携により、市民参加型の食中毒予防啓発として、手洗い教室と料理教室とを同時開催しました。

 また、福知山市教育委員会との連携により、中学生を対象に食の体験実習の時間に合わせて手洗い教室を実施しました。

 普通に洗った時、指導を受けてから洗った時の差を実感してもらい、食中毒菌についても詳しく説明し、食品衛生についての理解を深めてもらいました。

 一般消費者に協会活動内容を知ってもらう良い機会となりましたので、今後も様々な業種で行うなどして、協会活動の広報PRに役立てていきたいです。

 

○ 徳島県支部 鳴門支所
 みんなが手洗いのスペシャリストへ!!わくわく子ども食堂

 徳島県から認定されているHACCPアドバイザー、手洗いマイスターなどの肩書を持った手洗いのスペシャリストでもある食品衛生指導員が、小学高低学年からその保護者・高齢者・高校生のボランティアなど幅広い参加者が集う子ども食堂で手洗い教室を実施しました。

 参加した子供達は、目に見えて洗い残した部分などが確認でき、楽しみながら手洗いの大切さを伝えることができました。

 子供の頃から基本的な手洗いが習慣になるよう手洗いテキストを見ながら学んでもらい、食事を提供する地域の方には食中毒予防のため、手洗いの重要性やHACCPの話も取り入れ、終了後には手洗いマイスターによる講習会修了のステッカーを配布しました。

 今後もこのような場を活かして手洗いを通じて食の安心安全を普及啓発していきたいです。

 

○ 高知県支部 高知市支所
 「☆(ほし)5つ!満点です!」を5つ星取得店の皆様に届けるために!
HACCP型食の安心・安全・5つ星 食品衛生講習会の実施活動

 五つ星事業において、食品衛生指導員の円滑な判定に資するため、また、参加店の食品衛生講習会の受講の機会として、食品衛生講習会を年2回無料で実施しました。

 HACCPの内容に加え、監視票や許可更新の注意点、ヨーグルトを使った嘔吐物の処理方法の実演研修などの内容を取り入れ、現場に即した研修を行いました。

 これにより、五つ星の更新を促すことにもつながり、巡回指導の際に、より多くの飲食店等へ五つ星の取得を促すことができました。

 今後もこの講習会を継続していくことで、参加店による食中毒を未然に防ぐ一助となり、自信を持って五つ星プレートを掲示していただけることを目指したいです。

 

○ 熊本県支部 菊池支所
 手洗い講習会が結ぶ地域の方々とのふれあい

 菊陽支会の2人が「手洗いマイスター」の資格を取得し、「手洗い講習会」を通じての地域貢献を考案しました。

 学校への定期的な訪問活動を行い、役場との協議により、2016年から学校に対して毎年「手洗い講習会」を実施することができるようになりました。

 5年間で11回開催し、2,200名の方に参加いただいています。

 受講終了後には、家族にも話を伝達してもらい、伝達を受けた家族から、一言意見や感想を学校の方へ返してもらうという仕組みを作りました。

 資格者でない指導員にも積極的に参加いただき、人に教える楽しさや難しさ等を知ってもらい、手洗いマイスター取得希望者を増やすことができました。

 地域貢献が大きな目標として、始めた事業だけに、今後は小学校だけでなく、中学校や高等学校へと普及啓発の場を広げていきたいです。

 

○ 宮崎県支部
 スマホで巡回指導!
~「HACCP動画」を使った効率・効果的なHACCP導入の支援~

 HACCPの指導助言には相当の時間を要することから、県食協では「HACCPに取り組むための動画(飲食店向け)」をYouTubeで配信し、事業者が動画を見ながら自ら衛生管理計画の作成や振り返り検証に取り組める環境を整備しました。

 食品衛生指導員は巡回指導時に「はじめようHACCP」動画チラシ、衛生管理計画作成シート、記録簿用紙及び毎月の振り返り検証シートをワンセットにして配布し、スマホ等を使いながら効率・効果的な助言によってHACCP導入と普及促進を図ることができました。

 今後も今回飲食店向けの動画を作成した実績を生かし、他業種(菓子製造業、食肉・魚介類販売業、そうざい製造業等)の動画を作成し、事業者がHACCPに取り組める環境を整備します。