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第57回 食品衛生指導員全国大会 開催のご報告

食品衛生指導員活動優秀支部・支所表彰

年間を通じた食品衛生普及啓発活動において、模範となりかつ顕著な活動を実施した支部・支所の食品衛生指導員による活動について「食品衛生指導員活動優秀支部・支所」として表彰しております。

本年度は、以下の7支部・支所が受賞され、第57回食品衛生指導員全国大会において表彰状・副賞が授与されました。表彰された活動内容の一部をご紹介いたします。

鵜飼良平理事長(選考経過報告)

 

○ 秋田県支部 横手支所
 スリーライン(1日食品衛生監視)

秋田県横手支所では、毎年8月と12月に、一般消費者、食品衛生指導員、保健所監視員の3者をスリーラインと称して、合同で巡回指導を行っています。

この取組みは、48年もの間、続けられており、当初は一般消費者として主婦の方々に参加をいただいていましたが、3年前からは、食品に関係する職業を目指している高校生に参加をいただいています。

1日食品衛生監視員として、食品衛生指導員や保健所職員とともに巡回指導し、その後グループ討議を行い、各班ごとに図示を交えた体験発表をしてもらいます。

学校側からはHACCPの知識も学べ、さらに学生の就職率の向上にも役に立っているとの喜びの声をいただいています。

 

○ 茨城県支部 日立支所
 調べてみよう!!手の汚れ!!~手を洗う それが予防の 第一歩~

茨城県日立支所では、地域で開催される様々なフェスティバルやイベントにおいて、家族連れの方々を中心に「衛生的な手洗いの普及」を目指した活動を実施しています。

具体的には、ATPふきとり検査機器を使用した手洗い方法の指導や、食品衛生に関するクイズを実施し、ていねいな解説を行うなどしてまいりました。

また、ブースに興味をもたせるために,子供向けのイラストグッズを使用することで,多くの親子連れに来場してもらうことができ,小さなお子さんからご年配の方まで,幅広い年齢層に楽しく体験してもらうことができています。

これらの取組みにより、多くの来場者の皆様に、食中毒や細菌の種類、食品衛生について興味を持っていただくことができ、地域の食品衛生思想の向上に貢献しています。

 

○ 福井県支部 敦賀・美方支所
 食品衛生きらめきフェア2017in敦賀

福井県敦賀・美方支所では、国の登録有形文化財であり、2015年に新たな観光施設として生まれ変わった「赤レンガ倉庫」にて「食品衛生きらめきフェア2017」を開催しました。

2018年には福井国体が開催されることもあり、オープニングでは、国体マスコットの「はぴりゅう」と一緒に子供達とダンスによる食中毒予防の呼びかけを行い、協会員から募集した「食品衛生川柳」の優秀者を表彰、さらに親子で「食品衛生○×クイズ」にも参加いただきました。

また、金ヶ崎緑地にて、敦賀市制施行80周年を記念して早朝より行われた「NHK夏期巡回ラジオ体操」において、食品衛生指導員の協力のもと約1,500人以上の参加者に幅広く食中毒予防の啓発を行いました。

 

○ 愛知県支部 岡崎支所
 食品衛生指導 アクション2016

愛知県岡崎支所では、市制100周年記念イベント「食育メッセ2016」に参加し、約4万6千人の来場者に、新たな食の提供、食の体験や関連団体ブースの開設、食品衛生相談、手洗いチェッカーを使用した手洗い体験コーナーの設置をし、食の安全安心の意識の普及に努めました。

また、災害時の食品衛生に対する意識の向上のため、例年、食品衛生指導員を地域の訓練会場に派遣しており、平成28年は愛知県の総合防災訓練が岡崎市で実施されたことから、炊き出し訓練における衛生指導を積極的に実施しました。

また毎月の指導員会議に、あんしんフード君の推奨を加えるとともに、食品衛生指導員青年部により、新任指導員の育成に力を注ぎ、地域に根差した食品衛生協会づくりに積極的に取り組んでいます。

 

○ 和歌山県支部 紀北支所
 保健所とスクラム組んで「あがらで取り組み、広めよら~衛生の★★★★★(五つ星)」

和歌山県紀北支所では、「食の安心・安全・五つ星事業」を効率よく普及する事を目的として、岩出保健所とともに、五つ星事業と県版HACCPを一体的に推し進める取組みを行っております。

具体的には、五つ星を判定する指導員制度を協会独自に設け、指導員が自信をもって五つ星事業を正しく判定・助言できるよう、指導員への講習会を保健所と共催で行い、「五つ星判定指導員」としての認定証を、保健所と食品衛生協会の連名で交付しています。

また、五つ星事業に取り組む事業者には、プレートに加えて、QRコード付きの「五つ星卓上ポップ」や五つ星ポスターを掲示していただき、当事業を広くPRしています。

紀北支所の取組は、今後のHACCP義務化に向け、県のモデル事業として大変期待されており、今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 

○ 香川県支部 中讃地区・高松地区支所
 「食品衛生教室」から「食品衛生」の実践へ

香川県中讃地区・高松地区支所では、消費者・行政・事業者の三者座談会を実施し、食品衛生の知識の向上に取り組んでおります。

これらの取組みは、昭和42年より50年もの間、続けており、近年は、現場見学を加えることにより、食品衛生の知識をさらに深めていただく活動に取組んでいます。

参加希望者を広報誌やホームページにて広く公募していますが、毎回定員オーバーの状態であり、食品衛生の現場見学に対する期待が高いことがわかります。

しかし大人数による施設見学は立入りが制限されることから、今後は、業種ごとにおおまかな製造工程を図や映像で紹介し、各種製品の展示をミニ見本市等の形式で行うなど、さらに情報提供の機会を作っていきたいとしております。

 

○ 鹿児島県支部 伊佐地区支所
 手首もブルルン♪歌に合わせて、手洗いの6つのポイント!しっかり洗おう!

鹿児島県伊佐地区では、小学生を中心に、楽しみながら手洗いの重要性を学んでもらい、家庭でも実践することを目的とした活動を行っています。

紙芝居は、給食当番編、バザー編、ノロウイルス編の3種類を作成し、手洗いソングは、指導員、事務局、地元音楽家と合同でオリジナルの曲を作成しました。

毎回保健所の食品担当に協力を仰ぐほか、小学校の養護教諭が推奨し、依頼が拡大しています。

また食品衛生月間に合わせて、保健所と合同で「食中毒予防・正しい手洗いポスター標語コンクール」を実施し、入賞作品は啓発資材の「うちわ」に掲載し、指導員の皆様にキャンペーンで配布していただいています。

今後も様々な対象者にあった啓発方法の検討や資材の作成を行っていきます。