第56回 食品衛生指導員全国大会 開催のご報告
食品衛生指導員活動優秀支部・支所表彰
年間を通じた食品衛生普及啓発活動において、模範となりかつ顕著な活動を実施した支部・支所の食品衛生指導員による活動について「食品衛生指導員活動優秀支部・支所」として表彰しております。
本年度は、以下の6支部・支所が受賞され、第56回食品衛生指導員全国大会において表彰状・副賞が授与されました。表彰された活動内容の一部をご紹介いたします。
○ 神奈川県支部 厚木地区支所
食品衛生指導員の新たな取り組みサイエンスカフェの開催~食協PRのために~
食品衛生協会のPR活動の一環としてお茶を飲みながら気軽に科学について話し合う場として、欧州で発祥したイベント「サイエンスカフェ」を平成25年度から導入しました。
大学の先生を講師としてお招きし、食をテーマに実験や体験を交えて講習会を行い、お茶を飲みながら講師とフリーディスカッションを行う第1部、食品衛生協会の活動や、会員施設のPR、食中毒予防のための手洗い体験など、食協PRを行う第2部の構成でサイエンスカフェをこれまでに5回開催しています。
食品衛生協会の認知度を上げるためには、消費者に活動内容を知っていただくことが必要で、「食協」=「食の安全」の認識を得るために、今後も地道な取り組みとして継続することとし、本年度も2回の実施を予定しております。
○ 富山県支部 射水支所
まかしとかれ!!射水市民の健康は「おらちゃ、指導員」に!!
平成22年度に食品衛生指導員の発案により「手洗い出前講座」を始めました。当初は小学校低学年の児童を対象に、出前講座を実施、ATP検査機を使用して、科学的知見により手洗いの重要性を理解してもらえるよう取り組んでいました。
ノロウイルス食中毒、感染症の増加に伴い、出前講座の活動は広く知られるようになり、小学校だけではなく、老人保健施設へも対象が広がりを見せ、現在では県内すべての食協でこの講座を実施しております。
各種事業を通じて、食品衛生協会、食品衛生指導員活動が広く認識され、「身近な専門家」として 信頼される存在であるよう、今後も啓蒙活動を展開していくこととしています。
○ 愛知県支部 豊明支所
手洗いタオル共用のライブ実験を通して、衛生意識の向上を図る
できているようでできていない「手洗い」、もったいなくて使えない「ペーパータオル」など、わかってはいるけど出来ないことについて、具体的で 視覚化できる内容を実際に見ていただき、危機感を持っていただくことで衛生管理の底上げを図ることを目的とするライブ実験研修を実施しました。
手洗いの際に布タオルを共用することで、どのように汚染が拡大するかということを、身近な素材を使用して目で見ていただく工夫をしました。実験方法については、ホームページでも紹介しており、ホームページを見たNHKから取材の申し入れがあり、その模様はニュース番組で放映されました。
また、静岡県支部の指導員研修にも招かれ、実験研修を行いました。今後も、食品衛生について、「なぜ、それが必要なのか」という様々な疑問に対し、具体的な表現をしながら衛生意識の向上活動に取り組んでいきたいとしております。
○ 愛媛県支部
「食の安心・安全・五つ星」100店突破記念イベント&衛生的な手洗い講習
「食の安心・安全・五つ星事業」を消費者に認知していただくため、県のキャラクター「みきゃん」とコラボしたフラッグを独自に制作しました。こうした啓発活動もあり、五つ星店が100店を超えたことを記念してイベントを開催しました。
イベントの開催が夏休み中となり、小学生や、園児、保護者を対象とした「手洗い講習会」を併設して実施いたしました。 来年は、「えひめ国体・えひめ大会」が開催されます、国体とコラボした「食の安全安心を守る 愛媛食協」のフラッグを作成し、掲示によりPRもしました。
イベントは大盛況に終わり、「五つ星事業」の普及促進への取組みに弾みがつくとともに、今回、県下の大手スーパーがイベントに参加したことで、参加店の大幅増加が見込まれます。
○ 福岡県支部 久留米市支所
市民の食の安全・安心を守るのは食品衛生協会の使命!!
福岡県久留米市支所は、手洗いマイスターの活動に熱心に取り組んでいます。手洗いマイスターは、一般消費者向け、食品事業者向けに活動しています。
一般消費者向けでは「親子手洗い教室」を開催し、親子で参加いただくことで、家庭内での会話に手洗いが話題となり、食品衛生の知識向上に結び付いています。また、事業者向けでは、食品衛生責任者養成講習会や、食中毒予防講習会において、開始時間前、昼休みなどの時間を利用して、体験だけではなく、座学を含めて手洗いの講習を実施しています。
手洗いマイスターは食品衛生指導員にとって、一つのステータスであり、手洗いを指導することで指導員活動に自信とプライドを持てるようになりました。今後もいろいろなご要望に応えられるよう、活動を進めてまいります。