第55回 食品衛生指導員全国大会 開催のご報告
食品衛生指導員活動優秀支部・支所表彰
平成18年度より実施している食品衛生月間活動優秀支部・支所表彰につきましては、本年度より年間を通じた食品衛生普及啓発活動において、模範となりかつ顕著な活動を実施した支部・支所の食品衛生指導員による活動について「食品衛生指導員活動優秀支部・支所」として表彰しております。
本年度は、以下の6支部・支所が受賞され、第55回食品衛生指導員全国大会において表彰状・副賞が授与されました。表彰された活動内容の一部をご紹介いたします。
○ 食中毒予防~着ぐるみ隊員参上!
青森県支部三沢支所
食中毒予防周知のため、管内3カ所を会場とし、リーフレット、手洗いの下敷き、ポケットティッシュ等を配付しました。特に、三沢七夕イベント会場では、食品衛生指導員と保健所職員が、協力して着ぐるみ隊員に扮し、呼びかけながら下敷きを配布し、視覚・聴覚に訴えました。また、臨時飲食店営業相談コーナーを設置し、出店営業者と保健所職員との架け橋となることで、保健所との関係が良くなり、今後の巡回指導に取り組み易くなったと考えております。
○ 手洗い教室
埼玉県支部坂戸支所
幼稚園・保育園児を対象にした「手洗い教室」を開催しました。手洗い教室の導入部分では、「ペープサート劇(舌切り雀)」を上演し、わかりやすく伝えました。また、越生町のゆるキャラと一緒に「手洗いの手順を示した歌」を歌ってもらうことで、楽しく伝えられるように工夫しました。実際の手洗い指導では、指導員・推進員が自ら悪い手本となり、きちんと洗う方法を確認してもらい、その後、園児に洗い残しがないように指導を行いました。
○ 夏休み子ども食品衛生教室 in 食品衛生キャンペーン
「わんぱく小学生~~~!集まれ~~~!」
富山県支部高岡支所
夏休み期間中に食品衛生教室を2回開催し、身近な食中毒とその予防方法について学んでもらいました。参加した児童には、夏休みの自由研究にもできる「食品衛生ノート」を作成してもらいました。児童が、夏休みの宿題として取り組み、学校に提出することで、他の児童への波及等が期待できると考えています。講義・実習の後には、実際に店内やバックヤードを巡回してもいました。また、本活動を通して、食品衛生協会及び食品衛生指導員の活動についてアピールでき、今後の活動に対する理解が得やすくなり、指導員のモチベーションの向上にもつながりました。
○ 食協を知ってもらおう!~酷暑の中の啓発活動・非会員への協会案内~
愛知県支部衣浦東部支所
食品衛生月間中に、幟や、丸うちわ、ポケットティッシュ等の啓発グッズ、支所で作成した「手を洗おう帰宅時調理時食事前」と標語とイラストが入ったうちわを配布し、食中毒予防をPRしました。また、食協未加入の食品営業者に、自主衛生管理の大切さと協会加入のメリットを理解して頂くため、保健所の協力の下、連名で案内文を送付しました。非会員施設への加入案内は初の試みであり、案内を送付後、15施設からの反響、内12施設に新たに加入いただきました。決め手は、条例の遵守(検便、再講習)と賠償共済でした。
○ 平成27年度食中毒予防啓発パレード「食中毒を防ぎましょう」
広島市支部
食品衛生月間に合せ、食協、行政、市民ボランティアである生活衛生推進員が連携し、食中毒予防啓発パレードを実施しました。パレードでは、標語が書かれたプラカードや幟を掲げたり、食品衛生標語特選作品を印刷したうちわ等を配布し、啓発効果を高めました。うちわに掲載された標語は毎年公募しており、本年度は、1,180件の応募がありました。入賞作品は、プラカードの他、ホームページと街頭テレビにも掲載し、食中毒予防を啓発しました。
○ 食中毒予防は、しっかり手洗いを、徹底しよう!
全、食品営業施設を巡回指導する、拡大ローラー作戦(巡回システム改革考)
福岡県支部八女支所
八女食品衛生協会は、巡回指導への参加率や件数、指導員へのなり手の低迷、巡回対象の偏り等から、「活性化十策」を示し、今後の連携の在り方について保健所と協議しました。その後、協議に基づき作成した「新活動要領」や「新巡回指導計画」を基に、パンフレットをフルに活用して巡回指導を行う、拡大ローラー作戦を実施しました。これにより、巡回指導が食品営業施設の一部にとどまる普遍性を欠く状況を改善できました。また、多忙な指導員も参加できるように、一定期間内に任意に巡回指導できるようにしたところ、指導員の取り組む姿勢も明るく前向きになりました。