「業務災害補償保険」の取扱い開始
2019年9月1日より全国中小企業団体中央会(以下、中央会)の会員向け「業務災害補償保険」(引受保険会社:三井住友海上㈱)の取扱いを開始いたしました。本制度は日本食品衛生共済協同組合が中央会に入会したことにより取扱いが可能となり、大幅な割引(最大58%割引)が適用となっております。
1. 本制度の特徴
(1)労災事故に関わる幅広い補償
従業員の就業中のケガに対する補償(死亡・後遺障害、入院、通院)に加えて、労働災害における事業者側の賠償責任(使用者賠償責任)についても補償します。
(2)労災保険支給と関係なく支払い
ケガに対する定額補償については、政府所管の労働災害保険の認定に関わらず、迅速に保険金を受け取ることができます。
(3)「売上高」による保険料算出、事業者単位での無記名加入
売上高により保険料を算出する仕組みとなっており、役員・従業員の人数に変動があった場合でも報告は不要です。また、パート・アルバイトの方も自動的に補償の対象となります。
2. 加入資格
- 日本食品衛生共済協同組合の組合員
- 食協会員(原則、食品営業賠償共済加入者)
3. 補償事例
以下の補償事例は、実際の事故に基づき、引受保険会社にて想定した事例となります。
【飲食店の場合】
◎居酒屋チェーンの店舗責任者が長時間労働による荷重な業務負荷により自殺。政府労災により過労死が認定され、使用者責任を負った。 |
支払金額 7,000万円 |
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◎飲食店チェ-ンの店長が、長時間労働による荷重な業務負荷により不整脈を発症し、死亡(労働基準監督署により過労死が認定)。使用者責任を負った。 |
支払金額 4,000万円 |
◎厨房で泡立て作業のため電源を調理台天井のコンセントに差し込んだ際、火花が飛び右の手のひら全体に火傷と電撃症を受傷した。 |
支払金額 400万円 |
◎従業員が調理場で鍋を持ち運んでいた際、滑って転倒し負傷。後遺障害8級が残存した。 |
支払金額 300万円 |
【食品製造業の場合】
◎食品製造工場で従業員が機械のメンテナンス中に、右手を巻き込まれ負傷した。 |
支払金額 1,700万円 |
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◎食品製造工場の従業員が高所にある配管を点検中、はしごから誤って転落。脳挫傷により死亡した。 |
支払金額 1,000万円 |
◎工場出荷口エレベーターの停止位置が低かったことにより、従業員の足がエレベーターに挟まり左足を負傷。 |
支払金額 1,000万円 |
◎食品製造会社の従業員が、商品の開発およびトラブル対応で過重労働となり、精神障害を発症し自死に至った。 |
支払金額 3,000万円 |
【旅館・ホテル】
◎調理師がパーティ対応後、別館に移動中、公道で転倒し頭部を強打。急性硬膜下血腫を負い3日後に死亡した。 |
支払金額 1,500万円 |
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◎ホテル従業員が、誤って足を滑らせ崖下に転落、首の骨を折り死亡した。 |
支払金額 1,700万円 |
このホームページは業務災害補償保険の特徴を説明したものです。
詳細はパンフレットをご覧ください。
パンフレットのご請求は最寄りの普及推進員または食品衛生協会までお問い合わせください。お申し込み手続きは、最寄りの普及推進員でお取り扱いします。