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とくちょう
土の中に広く存在している。酸素のないところで増えるので、酸素が苦手。運動神経を麻痺させる毒素をつくり、ヒトを死亡させてしまうこともある。熱や消毒に強い芽胞(がほう)をつくる。 |
気をつける食べ物
食肉、魚肉、野菜類を材料とした発酵食品。
びん詰、缶詰、レトルト食品など。 |
よぼうのポイント
新鮮な食材をよく洗って使う。
十分に加熱調理をして食べよう。(100℃で数分間) |
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とくちょう
ヒトやペット(犬・猫・カメなど)、ネズミ、ハエ、ゴキブリなどに広く存在している。
低温や乾燥した環境でも比較的強い。 |
気をつける食べ物
牛や豚、にわとりなどの生肉、にわとりの卵。 |
よぼうのポイント
生肉や生レバーなどは食べるのをさけ、十分に加熱して食べるようにする(75℃1分間以上)。
肉類はもちろん、卵も冷蔵庫等を利用して低温保存する(10℃以下で保存)。
ペットをさわったらよく手を洗う。 |
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とくちょう
大気中では発育することができないが、わずかな酸素があるところで増える。
乾燥はとても苦手だが、低温にはとても強い。 |
気をつける食べ物
食肉、特にとり肉が関係した食品。
未消毒の井戸水などの飲料水。 |
よぼうのポイント
肉類は十分に加熱調理し、未消毒の井戸水は決して使用しない。
とり肉等を調理したまな板や包丁などは十分に洗浄・消毒し乾燥させる。 |
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とくちょう
大腸菌の一種で、強力な感染力を持つが熱には比較的弱い。
「ベロ毒素」という強力な毒素をつくり、大腸の血管壁を攻撃し、血の混じった便がでる。 |
気をつける食べ物
肉類を使用した食品。
未消毒の井戸水などの飲料水。 |
よぼうのポイント
食品の低温管理と十分な加熱処理を行う。
特に肉類は十分な加熱が必要(75℃1分間以上)、生肉を食べない。
きちんと消毒された飲料水を使用する。 |
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とくちょう
酸素に弱い。ヒトや動物の大腸内、土や水の中など広く自然環境に存在している。
熱に強い芽胞(がほう)を持ち、100℃で1時間以上の加熱にも耐える。 |
気をつける食べ物
カレーや弁当、スープなど大量調理された食品。 |
よぼうのポイント
食肉や魚介類、野菜などの調理は十分加熱をし、加熱調理後は速やかに冷却、低温保存する。
酸素があると発育できないため、カレーやスープなどはよくかき混ぜる(酸素に触れさせる)。
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とくちょう
ヒトの腸内のみで増える。
食品からだけでなく、接触や空気などを介してヒトからヒトへも感染する。 |
気をつける食べ物
ノロウイルスに汚染された二枚貝や加工食品など。 |
よぼうのポイント
食材の十分な加熱処理を行う。
調理器具などの十分な洗浄と消毒を行う。
食品などを取り扱うときは手洗いをていねいに行う。 |
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とくちょう
海水中にいるため、鮮魚介類の体表やえらについている。
塩水が大好きで塩分濃度2〜5%でよく育つが、真水では増えることができない。 |
気をつける食べ物
夏に沿岸でとれた魚介類のさしみや加工品など。
魚介類を調理した包丁やまな板などに付着して他の食べものを汚染することもある。 |
よぼうのポイント
魚介類はよく真水で洗って、できるだけ加熱して食べる。
必ず冷蔵庫で低温保存し、冷蔵庫から出したら早く食べる(2時間以内)。 |
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とくちょう
ヒトや動物の腸内や水(下水)など自然環境に広く存在している。
大腸菌には多くの種類があり、ふだんはヒトに危害を加えないが、なかにはヒトに危害を加える大腸菌もいて「病原大腸菌」と呼ばれてる。 |
気をつける食べ物
食肉を使用した食品(加熱不十分な食肉やその加工品)。
未消毒の井戸水などの飲料水。 |
よぼうのポイント
食品の低温管理と十分な加熱処理を行う。
きちんと消毒された飲料水を使用する。 |
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とくちょう
土や川、植物など自然環境に広く存在している。
嘔吐(おうと)型と下痢型の2種類あり、嘔吐型は食品中(米飯類)で増殖するときに毒素をつくる。
熱に対して強い抵抗力がある。 |
気をつける食べ物
嘔吐型は焼き飯やピラフなどの米飯類、パスタなどのめん類。
下痢型は食肉や野菜などのスープ類、魚介類加工品。 |
よぼうのポイント
加熱調理した調理済食品は、長い時間室温で放置せず、なるべく早く食べるようにするか低温保存する。 |
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とくちょう
犬や猫等のペット類、ネズミなどが腸内に保菌していることもあるので注意する。
低温でも増殖できる、ただし加熱は苦手。 |
気をつける食べ物
牛乳・乳製品、食肉や家畜などのふん便で汚染された井戸水等。 |
よぼうのポイント
食品は十分に加熱調理し、冷蔵保存を過信せず早めに食べる。保存する場合はできるだけ冷凍保存する。
未消毒の井戸水は使用しない。 |
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とくちょう
ヒトや動物の皮膚や粘膜、傷口等に広く存在している。
食品中で増殖するときに「エンテロトキシン」という熱にも乾燥にも強い毒素をつくり出す。
厳しい環境でも発育できる抵抗力がある。 |
気をつける食べ物
手作り食品等(おにぎり、弁当、サンドイッチ、ケーキなど)。
ほとんどの場合、調理者の手を介して食品に付着する。 |
よぼうのポイント
十分な手洗いで手や指の菌をおとす。とくに手や指に傷や膿んでいる傷などある人は食品や調理器具に直接手を触れないようにする。冷蔵温度内では発育できない菌なので低温で管理する。低温管理できない食品は早く食べる。 |
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